技術情報

ハイサイクル技術に関する情報や、所有設備を紹介します

ハイサイクル成形向けベリリウム銅合金

鉄鋼の3〜7倍の熱伝導で
サイクルタイム短縮!

樹脂成形用金型材に
ベリリウム銅合金を

ハイサイクルに関する技術情報

成形サイクルタイムの短縮

冷却時間の違い
使用した鋼材とベリリウム銅
鋼材(S50C)の金型と、ベリリウム銅合金(ULTRA)の金型で、成形の1サイクルの型温変化を計測したところ、昇温で10秒、冷却で30秒、ベリリウム銅合金の金型の方が減少している結果になりました。これによりサイクルタイムは90秒から50秒へ、合計40秒のサイクルタイム短縮を実現できることになります。

成形品の品質向上

寸法変形の違い

同一形状の成形品において、寸法変形の比較をしたところ、鋼材(S50C)に比べ、ベリリウム銅の変形量は8mm→4mmと半減していました。

脱型温度まで短時間で冷却することにより、成形品のひずみを低減し、ヒケ防止に効果を発揮します。

また、厚肉・リブ・先端部など、蓄熱しやすい部位にベリリウム銅合金の冷却入れ子やピンを使うことで、温度差を解消することができ、安定した成形を実現します。

均熱性が高くなることで、特に平板、長物においてネジレを防ぐ効果が高くなります(H&C金型としても効果を発揮します)。

独自コーティングで寿命向上

皮膜剥離評価(vs GRP30%)

近年は耐摩耗が要求されるガラス入りエンプラ等の樹脂成形にも使用されています。

通常のメッキ、皮膜も可能ですが、より長寿命をお求めであれば、NGK独自技術であるNGK-DGコートをお試しください。

熱解析による金型製作提案

熱解析での導入事例

NGKファインモールドは素材供給だけではありません。加工設備を数多く保有し、ベリリウム銅合金の入れ子や、金型の一式の供給も可能です。

またCAEによる熱解析(熱効果予測/比較)により、最適な金型設計を提案することが可能です。

ベリリウム銅付き金型加工の経験を活かし、効率と品質、両面で最適な金型設計・製作をサポートいたします。

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